ぬじろぐ

好きなゲーム発表ぬこちゃん

ゴールデンカムイ(実写映画版)見てきた


前知識:原作全巻読破済み アニメは飛び飛びで見てる

評判良かったので普通に楽しみにしてみてきました。
席の埋まり具合は公開2日目レイトショーで4割くらいかな。地元映画館にしてはまあまあの入り

ネタバレ気にするような映画でもないと思うんでそのまま行きます

  • 尾形がナレーションしてる…
  • アクションいいね 主人公役に山崎賢人はちょっとイメージ違くないか…?と思ったけど大丈夫そう
  • 杉元、うしろ、うしろー!!!
  • アシリパさんの声すごいアニメに似てない…?実写になるとやっぱ大人がやることになっちゃうか…と唯一のガッカリポイントだったんだけど許そう 頑張ってるよ、うん
  • 考えてみたら、子供に極寒の北海道で長時間撮影させたりチ○ポ先生とか言わせるのなんだしな…いや大人なら良いのかって説もあるんだけど
  • アシリパさんが大人だと(作中では子供設定みたいだが)文脈変わってきちゃうからさぁ…原作ファンとしては気になるよね
  • 並んだ時の後ろ姿の身長差がかなりイメージ近くて良かったから、原作に寄せようというその姿勢は買う
  • 網走刑務所 本物使えるのつよ〜い
  • フチ本人やんけ 喋り方もまんまだ
  • ヒグマの恐ろしさを教えてくれる教育的映画、ゴールデンカムイ
  • 事前の発表で白石のビジュアルだけ見た時、顔を似せるより愛嬌に極振りしたのか?と思ったけど、実際動いてるとこ見るとめっちゃ原作の動きする。あのヌルッとした動きがすごい白石 お前白石だろッ
  • 他にも原作の独特のポーズを再現してくる 鶴見中尉のフォームのいい走りとか
  • 二階堂頑張りすぎじゃないか?あんなに頑張ってたっけ…
  • アシリパさんの変顔もちゃんとあります 可愛い女優にちゃんと変顔させる実写は勝つる、そうだよな銀魂実写!!!そうか?そうかなぁ…
  • >この映画の制作に際し、動物に危害は加えられていません
  • パンフ見ててもコレがちょいちょい出てきて、どんだけ警戒してるんだよ…と思ったけど文句つけてくる人がいるんだろうな…
  • セリフちょいちょい変わってる所あったし、色々気を遣ってるんだろうなあということは分かる。アシリパさんも「お上品なシサム(和人)」とか原作では結構人種差別っぽい嫌味言うんだけど、「杉元」個人の話に変更されてたし。

原作のほんとに序盤で終わるし、最後にタイトルどーん!で終わるの完全に連続ドラマの1話目
あの…続きは?来週放送されるんですよね?え?ない?どうして…
(っ📞ΦωΦ)
このペースでやるなら連続ドラマの方が良かったんじゃないかなという気持ちVSでもドラマだとこのクオリティは無理なんだろうなの現実

全体的にかなり頑張ってる実写化だったと思う。
実写化するにはどうしても仕方ないんだろうな〜って部分以外はほぼ満点と言っていいんじゃないかと。
山崎賢人だとちょっとイメージ違うよな〜もうちょっと顔つきにワイルドさが…も、じゃあ誰ならいいのかと言われると思いつかないし。
実際、山崎賢人の演技とアクションはかなり良い。あのバトルシーンと演技ができる俳優ってなると、ベストなのだろうなと思う。

今回はキャラが日本人なので漫画実写化でありがちなコスプレ感はだいぶマシ(色付きカツラとファンタジー衣装はやっぱ違和感が…)
原作の見たいシーン全部入れてくれる。
駆け足感もなかったかな。

原作のゴア要素も完全にナーフするんじゃなくてPG12で収めるために表現を工夫してた感じだし、本当色々な部分頑張ってたと思う。
ヒグマのビンタで顔ぺろーんのシーンもヒグマの穴の中から見せる形にしてて感心した。

ただ、あまりにも原作通りなんで、キャラが出揃って設定も紹介されて、さあ本格的に金塊争奪戦が始まるぞって所で終わるのよね…微妙にラストの盛り上がりには欠ける。
なので映画単体で見ると初見の人にはどうかなって感じ。

原作読んでる前提で色々すっ飛ばしてるとかではなく、最初から丁寧にやってるんで完全に初見でも置いてけぼり喰らうことはないと思うんだけど、この辺はちょっと初見で映画見た人の感想を聞いてみたいかな…

ゴールデンカムイのメインテーマの一つって戦争で人生とか精神狂わされた人たちが一連の騒動を通じて人間に戻ったり戻れなかったりする部分だと思ってて
あと杉元のバーサーカー面と乙女面が隣り合わせのところ。本来は優しい性格でうまそうに飯食うし小熊を食われると思って服の中に隠すような人でも自然に人殺すモードに移行できるようになっちゃうっていう*1

今回の部分だけでそのテーマが通じたかっていうと微妙な気がするんだよね。バディ結成したところで終わりだから。
まあ、原作でも半分ギャグみたいに描かれてるとこあるんだけどさ。

しかしあの長さの原作を2時間に収めるのは無理なので如何にもこうにも…
飯のシーンを通じて文化交流というか 2人の距離が縮まるところは表現できてたと思うから、あれもこれもは高望みしすぎか。
エンドロール後のおまけみたいな扱いだったけど、最後に3人で鍋食ってアシリパさんが味噌を受け入れる所まで入れてくれたのは良かった。

こういう対比構造になってるシーンを端折らないでちゃんとやってくれると、
分かってるねキミィ
(っΦωΦ)‪(Φ∀Φ )‬と原作ファンも大歓喜
端折るにしてもそこを理解して別のエピソードで補完するとかしないと訳わかんなくなるわけですよ

ビジュアルや演出は原作再現に成功してて、漫画と実写を行ったり来たりしても全然違和感ないので、漫画の販促映画としては…いけるか…?
ぜひ売れてこのままのクオリティで続きをやってほしい。

*1:熊の穴に逃げ込んだ時の「めんどくさいから撃っちゃおう」みたいなのもあったからわかるかな 戦争経験者の「殺す」が普通に選択肢に入ってくるようになってる描写