www.nintendo.co.jp
暗夜、白夜、透魔の順で一通りはクリア済みです。
FEは暗黒竜と光の剣を子供のころにやって、クリアできてなくて中途半端、FE聖戦を一番やりこんでてその後しばらく離れて、FEifで戻ってきたってタイプなので最近のFEについてはよく知らないんですよね。
いろいろシステムが変わっててちょっと戸惑いました。
良かった点
戦略ゲームとしてバランスが良かった
戦闘マップのギミックやバランスが良かったと思う。
特に暗夜サイドは安易に経験値稼ぎができないため計画的に育成する必要があり、戦略ゲームとしては歯ごたえのあるものになっていたと思う。
追加コンテンツで経験値稼ぎステージが購入でできるようになっているから、楽にクリアしたい人はこれを買えって感じで選べるのもよかった。
曲
曲が好みのものが多かった。完全に主観ですが結構重要視している部分。サントラ買いました。
すごい曲数入ってるんですね…こんなにあったんだ、とびっくりするくらい。中にはあんまり印象にない曲もあるんですが…
FE聖戦のように章ごとにテーマ曲があるわけではないので、どの曲がどの章で使われてたって印象は薄くなってしまうんですよね。
良いとも悪いとも言えないが個人的に微妙な点
スキル継承が自由すぎる
通信で実質スキルを誰にでも継承でき、クラスチェンジもかなり自由なこと。
通信で他の人の城に行くと、たぶんバグ技なんだろうけど…有能スキルが配布されてたりが蔓延していた。
スキル、クラスというキャラと結びついた個性がなくなるのはFEとしてはどうなんだろうと。
FEHでも同様の問題が発生すると思っているのですが、それはまた別の機会に。
恋愛システム
キャラ同士をくっつけて子供にスキルと成長値を継承させるのはFE聖戦からあったシステムなんで、そこについては今更どうこうって事はないです。
ないですが。
頭ナデナデで好感度が上がるシステムは誰得なんだ…!
一回試して「うわぁ…」となったので二度とやらなかった…
主人公と結婚相手が支援Sになるときの愛の告白も「無理…こっち見んな…」ってなって毎回スキップしてた。
乙女ゲーとかギャルゲーみたいな、主人公=プレイヤー視点で楽しむ系のコンテンツは自分に向いてないようです。
追記:でもまあ、これ需要あるところにはあるんでしょうね。FF風花雪月でもギャルゲ・乙女ゲー要素が強めで人気出たって言われてるし…
今後もFEがその路線でやっていくなら、明らかに私向きではないからやらないだろうなと
悪かった点
売り方に不満がある。
白夜、暗夜は個別で購入しなければならず、どちらもバッドエンドのすっきりしない終わり方。
伏線を撒くだけ撒いて全然回収されないまま終わる。
伏線が回収されるトゥルーエンドの透魔は後日配信で、有料ダウンロードコンテンツ扱いなのでまた別に購入しなければいけない。
楽をしたい人向けの経験値稼ぎマップや、話の核心に関係ない箸休め回がDLCになるのは良いが、大事な話をDLCにするのはやめてほしい。
白夜、暗夜、透魔すべてのルートをやらないと分からない作りなら、最初から一つのパッケージに収めてほしかった。
キャラクターの一貫性のなさ、シナリオの粗さが気になる。
先に暗夜をやってしまったせいなのか、白夜の印象が薄い。
シナリオが唐突で意味不明な個所が結構ある。キャラクターの行動についても同じ。
ガロン王がかつてはまともだったみたいなことを言われるんですけど、そういう描写が全く無いので実感全然ないし。
アクアがいきなり敵陣のど真ん中に捨てられてて、白夜の兄妹は何やってんだよってツッコミを入れざるを得なかったり。
3つやらないと話がわからない作りなら1つのパッケージに収めて売ってくれと前の項目で書いたけど、実は透魔までやっても謎がすべてスッキリするわけではない。さらなるダウンロードコンテンツがある。
しかも結構重要な話がそこで明かされる。
いい加減これで残った謎も解決するかと思いきや、余計謎が増える。
キャラについては、ルートによって多少性格が違うくらいなら立場が変われば対応が変わるのもしょうがないかなと思うんですけど。
同じルート内で矛盾するのはちょっとどうにかしてほしい…
情報共有ができてないまま別人が書いてるか、書いた本人が前の設定を忘れてるかのどっちかなのかなあ、と思うような描写がちょいちょいあるんですよね。
どうも、聞いた話によると支援会話部分は外注で作ってるらしいんですよね。
作業の分担が発生するのは仕方ないと思いますが、監修を入れるとかである程度統一してほしかったなあ。
追記:
実際別人が、しかもFEをよく知らないまま書いてたらしく、道理で…という感じでした。
シナリオについては整合性とか時系列どうなってるのかとか、細かいこと気にしたら負け。
主人公のキャラ造形
上の項目と被る部分ですが、主人公のキャラ造形がなぁ…
主人公の容姿と口調を選べるシステムだから余計になのかな。
基本アクアの言いなりだし、お人好しで済まないだろレベルのお花畑で、周囲がちやほやして持ち上げるのがなんかこう…
これ、サモンナイト3以降でも鼻についてきた部分で…それでも3まではギリギリ許せなくもなかったんだけど、それ以降システムも別物な感じになってきて「あっ これもう私は楽しめないシリーズになってしまったんだ」と思ってやる気なくしましたもんね…キャラデザインが黒星さんじゃなかったらもっと早くやめてた。
敵を味方につけていく系の戦略モノだと、こういうキャラ付けにしてしまいがちなんですかね。
サモンナイトといえば、あれも4~5で「いきなり知らないキャラが重要そうな場面で出て来るが何も説明がない」「別に出版されてる小説に書かれていて、ゲームだけやっても意味が分からない」があったなあ。
考察
主人公、アクアのデザインについて
批判スレで「王族なのに裸足ってどうなの」とかなり言われてたので、こういう見方もあるよと思いついたことを。
これは意図してのキャラデザかどうかは分かからないんだけど、「裸足」というのは宗教的モチーフとして意味があるようです。
断罪されるキリストの像や絵では裸足の姿が頻繁に出てくる。
ソースがどこかよくわからないけど、中世の魔女伝承によく見られる特徴だとかいう話もあったり。
っていう深読みをすると、主人公とアクアが共に裸足なのは何か意味があるような気がしてくるのですが、FEでは踊り子職は伝統的に裸足なので単なる偶然かもしれない。
参考:http://suwa3.web.fc2.com/enkan/minwa/cinderella/column.html