ぬじろぐ

メモです。議論やコメントは受け付けておりません。当方オタクの女ですので、唐突に腐ったりします。注意。

うつつあめ

>水没するデパート31階、階段から水が流れ落ちていく音が聞こえている。水は膝くらいまでの深さ、階段を見た感じだと、32階からは水が来ていない。上は乾いているだろう。そこで何故か建物の模型のプラモデルを組み立てる人々。商品の陳列棚はあまり見当たらず、パーツを持ってくる人々がいるが何処から持ってきているのか分からない。組み立てに参加している人はまだましなほうで、そうでない人は水の中に体育座りをし呆然としている。顔色は真っ白で何の反応も示さない。同じ階の隅のほうには巨大なアイスクリーム売り機があった。

次の場面はそれなりに混むあう電車の中、視点は一人の女の子の背中側。目の前に2つの死人。隣にもう一人女の子がいて、どうやら仲が良いらしい。その子には死人の存在は見えていないらしく、周囲も同様のようだった。女の子は怖くて蹲ってしまい、顔が上げられない。蹲ったままで目の前に見えるのは、サラリーマンのものらしい足。1つはきちんと地面に立っているが、2つめが地面から浮いている。それが何かにぶら下っているように、電車の揺れに併せて動くものだからどうしても視界の隅を行ったりきたりすることになってしまい、動物の本能としてその動きを目で追ってしまいそうになる。同時に、そっちを見てしまいそうになり、見ては駄目だと自分に言い聞かせている。駅に着いた。そちらを見ないようにして電車から降りようとすると、いきなり髪を捕まれぐい、と引っ張られる。3つめ、網棚の上に潜むモノ。振り切ってホームに逃げると、それら3つはそのまま電車とともに次の駅へいってしまった。ついてくる類のものではないらしい。けれど女の子はそれからもずっと怯えていた。家から一歩も出なくなり、家の中でも座椅子2つで壁側に小さな囲いを作りその中にぴったり収まるようにして蹲っていた。あんまり小さくなっていたものだから、女の子の身体はだんだんと縮んで手乗り猿のような大きさになり、姿もそのように――毛が長く、目が大きい猿のような姿になった。賢くて大人しいが、人間らしい思考はあまり残っていないらしい。
それは今、彼女の家にいる。そして彼女は、とてもそれを可愛がっている。

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