Sound Horizonの物語歌曲アルバム、Märchenの感想です。
1曲1曲独立していてちょっとずつ繋がっている、というRomanやそれ以前と同じ形式かな?
今回も限定版を購入。ケースが凝っていて、開くと七の形に。相変わらずネタを仕込んできます。
内容も、いつもと変わらぬ考察のしがいがある構成。
以下は各曲についてのネタや思いつきをまとめたものです。
ほんとかどうかは怪しいので要検証w
あらすじをまとめてみたりして、一応初見の人にもわかりやすいようにはしてみましたが、やはりシングルの「イドへ至る森へ至るイド」を聞いているのが前提になりますのでご注意。
ドイツ語部分は完全に聞き取れてませんので、後日まとめサイトを参照することになるでしょう…うう…
イタリアにフランスにギリシャときて今度はドイツ語ですかRevo氏…いくらなんでもグローバルすぎやしませんか。
宵闇の唄
あらすじ:
気づくと、井戸の中にいた。
記憶も何もかも無くしており、持っているものは、腕に抱いた女の子の人形だけ。
「私」は人形に命じられるまま、七人の歌姫たちの指揮者として復讐の物語を紡ぐ――
とりあえず名前のわかっているメイン登場人物まとめ。
曲の気づいたところ
- 冒頭がイドイド3曲目、「彼女が魔女になった理由」の最後を引き継いでいる。もろに続編です。
- 「エリーゼのために」のアレンジが挿入されていますね。
- この曲は、本来のタイトルは「テレーゼのために」だったが、ベートーベンの字が汚すぎて誤読されたという説があります。
- 母であるテレーゼの言葉を引き継ぐように黒エリーゼの「アイシテル」が入ってくる。
- 以上2つは、黒エリーゼ≒テレーゼという暗示?
- 「此の物語は虚構である。然し、其の総てが〜」
- この時点で、メルは自分が誰なのか分からない。
- 母が魔女狩りで殺され、自らはイドに落ちて死んだことも覚えてないということ?
- 「衝動を抱いた男」「思い出せぬまま衝動に従った」
- 「イドの底に潜む 矛盾の罠 物語の策者は 作為的な嘘で 錯落なる幻想を紡ぐ」
- どこが嘘で矛盾は何か。解釈の自由が故また国民は悩むことに(´・ω・`)ショボーン
- 「第九」「幻想即興曲」「プロムナード」
- これも何か意味がある?まさか第九は12月発売だからというオチではあるまい…
- 第九はベートーベン(1824年)ドイツ人
- 「黒き死をさかのぼるかのように旋律は東を目指す」
ペスト:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%82%B9%E3%83%88
当時、モンゴル帝国の支配下でユーラシア大陸の東西を結ぶ交易が盛んになったことが、この大流行の背景にあると考えられている。1347年10月(1346年とも)、中央アジアからイタリアのシチリア島のメッシーナに上陸した。
火刑の魔女
あらすじ:
「私」は母に捨てられ、遠い町の教会に拾われたが、宗教改革の暴動で教会は打ち壊される。
生家に戻ってみると、母は老いて食べることのみに執着するようになっていた。狂ったように食べ物に執着する母の世話をしながら暮らすが、母はそれが娘だと分からず、逆に激昂してナイフで刺し殺してしまう。
しばらくの後、なぜかいきなり正気を取り戻している老婆は、子供に腹いっぱい食べさせてやるのを夢に余生を過ごしている。あるとき迷子の子供(ヘンゼルとグレーテル)がやってきて、親切心から老婆は彼らにお菓子を振舞うが、子どもたちは森の中で独り暮している老婆を魔女と思い、竈に突き落として殺してしまう。
- おそらくこの母娘(そして夫)はユダヤ人だったのでしょう。
- 母サイドからみた流れだと、ユダヤ人だということで迫害され、キリスト教に改宗したが夫は帰らなかった。恐らく財産があると分かったのは食うに困って娘を捨てた後でしょう。託けて=ユダヤ人の商売仲間が届けてくれたということかな?自らも満足に食べられなかった記憶から、食べ物に執着するようになった。
- 後半の復讐パートに入り、いつの間にかお母さん(老婆)が正気を取り戻しているのが気になる。
- ヘンゼルとグレーテルパートで老婆(母)が正気を取り戻しているのは、食べ物に不自由しなくなったからでしょうか。とすると、夫の遺した財産があるとわかったのは、娘を刺し殺したあとかも知れない。もっとも、正気に戻っても捨てた娘が戻ってきていたこと、娘を殺してしまったことは覚えていないようですが…
- 娘に腹いっぱい食べさせる事が出来なかったため、老後は子供にお腹いっぱい食べさせてやるのが夢になっている。
- 歌詞に「井戸に毒を入れたと疑われた」更に「改宗したけれど」という内容がある。決定的と思えるのが「金貸しだった夫」。これはユダヤ人の代名詞なので、母娘はユダヤ人であった(迫害の理由も同じく)というのはほぼ確定か。
- 「祀られてしまったわけだね、不本意ながら」
→ここがちょっと分からない。祀られる?
- 復讐はヘンゼルとグレーテルの形を取っていますが、魔女とされているのはただの親切なお婆さんで、本物の魔女ではありませんよね。ということでこの物語に「魔女」は出てこない。
- 黒エリーゼ「子供なんて図々しくて嘘つきで大嫌い」
- テレーゼは息子を愛していたし、頼まれれば知識を持つものとして他人の出産を手助けするような人だった。エリーザベトも、子供が嫌いなんて言う要素はない。エリーゼの中にいるのはテレーゼやエリーザベトではなく、テレーゼの呪いそのものなのかもしれない。
黒き女将の宿
あらすじ:
貧しい村に生まれた娘は、戦争とは名ばかりの殺戮によって父を失い、遠くの町に売られた。
娘は酒場で働くようになったが、女将がケチでその上カマ…ゲフンゲフン。
客とのちょっとしたをきっかけに、ケチな女将はどこからか新鮮な食材を手に入れてくる。
その食材、肝臓の出処とは――言わずもがな。
すっかり味をしめた女将はこう考えるようになる。
「屍体がないなら作ればいい」
娘は、身に覚えのない罪で吊るされることとなり、それが女将への復讐を行う理由になる。
- 元ネタがわからなかったのですが、絞首台からきた客(男)ではないかという説が出ていて、今のところこれが有力株。内容的にも確かに合ってます。後半の女将が出てくる部分から。
- 女将が絞首刑になった死体から肝臓を盗んでくる
- そうそう都合よく絞首刑になった死体があるわけではない
- 「死体がないなら作れば〜」殺して肝臓を盗むようになる。
- 罪を娘に被せ、娘は罪人として絞首刑に。その感想を女将が盗む
- 殺された娘は、女将に盗られた肝臓を取り返しにやってくる
と解釈。娘が絞首刑になって女将に内臓を盗まれ、取り返しに来たのだのだとしたら、元ネタとも一致する。「吊るされた」「身に覚えのない罪」でなので、自殺ではないのだろうな、と。
- 「おらもう嫌だぁ。貧しいのはぁ、ひもじいのはぁ。あの惨めな思いはもういやー!」の台詞、声は女将ですが口調は娘ですよね…?メルも「其れが事実であれ、虚構であれ」と言っていますし、娘が嘘を付いているのでしょうか。率先して死体を作っていたのは女将ではなく娘であり、覚えのない罪というのも嘘?
- これも「魔女」が登場しません。
硝子の棺で眠る姫君
- 童話の「白雪姫」そのまんまのストーリーのため、あらすじは割愛。
- 白雪姫のナレーションの後ろにイドさんと誰かの会話+コルテスさんの名前が出てますね。どういう状況なんだろう…名前がイドということは、何か本編に関わりがあるのかな?この物語を書き記しているのが彼とか。
- 残念なイケメン呼ばわりされた王子は通称テッテレ王子で定着の模様。しかしかっこいいなあ。「死んだように眠っている」じゃなくて「眠るように死んでる」なんですよね…どう見ても変態です本当にありがとうございます。
生と死を別つ境界の古井戸
あらすじ:
「私」は意地悪な継母と連れ子の娘(妹)にいじめられながらも、元気に働いて暮している。
妹は継母に甘やかされており、怠けてばかりいる。
父は船乗りだったが、なぜか井戸に落ちて死んだらしい。
ある日、不注意で糸巻きを井戸に落としてしまった「私」は、継母に「井戸に潜って取ってこい」と無茶を言いつけられる。
悲観して井戸に身を投げた「私」は井戸の中で魔女と出会い、しばらく働かせてもらう。
勤勉に働いた「私」は一生働かなくて良いほどの金粉を報酬として手に入れ、家に帰った。
それを見た継母は、可愛い娘(妹)も同じ事をすれば金が貰えると思い、妹を行かせる。
だが、甘やかされて育った妹は怠け者。
帰ってきた妹は、一生チャンまみれ(コールタールのこと)で暮らすことになった。
- 童話の「ホレおばさん」がベースでしょう。
- 曲が始まる前に、メルが「奇妙な親近感」という言葉を口にしています。
これが気になる。同じく井戸に落ちて死んだということでしょうか?それ以外にもありそうなのですが…
- 他の物語では「此の境界を」だけなのに、古井戸だけ「生と死を別つ此の境界を」と言っているのは何故?その後もここが生と死を分かつ境界であることが強調されているように感じる。
というか、この曲だけ他の曲と比べて異彩を放ってるんですよね…メタ的な視点にたっているというか。「井戸」がテーマにがっつり入ってるだけあって…
→「右手に生を 左手に死を」後述
- 「父は船乗りだったけど、何故か井戸に落ちて死んだらしい」
これイドルフリートさんのことなんじゃないかなーと。
イドルフリート=航海師らしいですし。
完全に妄想なのですが、イドルフリートが落ちて死んだ井戸=メルが落ちた井戸 で、イドルフリートの姿を乗っ取ってメルと黒エリーゼは復讐を開始、中身は別人だけど姿をかりてるのはイドルフリートだから「奇妙な親近感」があったんじゃないかと。人をばかにするとき「低能」という辺りも共通することだし。
- イドルフリートは「私」が幼い頃に亡くなって、更に船乗りのため滅多に家に帰って来ないため、顔をよく覚えていない。
中身が違うから多分顔つきも変わってるしね。 だから井戸の中で会っても気づかなかった。…と、こんなもんでどうかな…
こんなもんでどうでしょう(´・ω・`)
ああでも、そうすると物語を書いたのがイドルフリートっていう妄想との整合性がとれなくなるんだよな…
- 「貴女はひょっとしてあの、おとぎ話によく出てくる、ホレおばさん?」と、「私」がメタ発言をぶちかましているw 曲調のせいなのか、急な場面転換や林檎の木やパンが喋ったりなど、この曲は舞台の上でお芝居をしているような雰囲気が強い。
- 昔話があるのを知っているのは「古井戸」の娘だけ。「異土へ至る井戸の中で、衝動(イド)を抱いた男(イド)に遇って、彼の指揮で恨み歌った」と、メルの存在を認識していることをはっきり歌っているのもこの娘だけ。
- 古井戸だけ世界観が違う、もしくは特別な位置にある?
- チャン=コールタールなのですが、真っ黒になることから、黒死病の暗喩では?とか、勤勉な娘が金を持ち帰る「金=菌 のことでは?」とか憶測が飛び交ってるようです。私は、素直にコールタールととっておきたい派。
- 井戸が異世界につながってるという話は日本にもあります。異世界っていうのは擬似的な死後の世界です。例えば、瓜子姫のパターンに「井戸に突き落とされた」というのもあって、彼女のパターンっていうのは殺されて骨が縁の下に捨てられてるか木の上に吊るされてるか、何れにしても「死んでる」を表してるんですよね。「井戸の底」も死んでることの暗喩。
- まあ、そう考えると井戸子も一度死んで復活したことになります。Marchenはどの曲もそうですね。一度死んで、復活したのが真ん中の3人。死んでそのまま(復讐は果たしたけれど)なのが残りの人達。
- 「復讐に迷いがある」 これって、「私」は大して復讐する気はないってことでしょうか。最終的にも、自業自得の要素が強く、復讐という感じは薄いですもんね。
薔薇の塔で眠る姫君
あらすじ:
念願の娘の誕生に喜んだ王が宴を開くが、皿の数が足りずに魔女を招かず仲間はずれにしてしまう。
その事に腹を立てた魔女・アルテローゼは「姫が15歳のときに糸巻きに刺されて死ぬ」という呪いをかける。
しかし、招かれていた賢女・アプリコーゼが、その呪いを緩和するため「死ぬわけではない、100年眠るだけ」という魔法をかける。
そして月日は流れ、姫が15歳になる日。姫は老婆が糸を紡いでいるのを見る。
興味を持って近づくと、糸巻きが刺さり眠りに落ちてしまう。
100年後、すっかり茨に覆われた城に王子がやってくる。姫は予言のとおりに目を覚まし、魔女へ復讐する。
魔女・アルテローゼは捕らえられ、国外に追放。しかし最後にもう一つの呪いをかけていく。
その呪いによって、姫は生まれた娘を森に捨てることになる――
- ほぼ茨姫の童話通りのストーリーのため、割愛…しようと思ったんだけどオリジナル要素があるので…
- アプリコーゼ=杏美さんということでいつもの名前遊びかな?
- この曲だけ【七の罪科】[Sieben Schuld]というフレーズが繰り返されるのにはなにか意味がある?
- で、でたーーーwwwwブレない王子。歌詞聞き取りwikiによると「ああ、また…」と言っているようなので、時間軸的には白雪姫→茨姫かな?
- 「二度とこの国の土を〜」=アルテローゼは国を追放されただけで、前半と比べると復讐というほどのものでもないのが気になる。
- 「呪いをもう一つくれてやろう」=捨てられた赤ん坊?
アルテローゼ=英語読みでオルドローズ、ラフレンツェに出てきた魔女の名前と同じ。国外に追放されたのなら、名前の読みが変わっているのにも説明がつく。
この赤ん坊を拾って育てた→「エルの絵本:ラフレンツェ」へ続く…?
青き伯爵の城
あらすじ:
伯爵が本当は別の女性を愛していると感じていた妻は、不倫をするようになる。
それを知った伯爵は妻を殺し、部屋に吊るす。
妻を信じられなくなった伯爵は、次々に妻を娶り、「どの部屋でも自由に入って宝物を見て良いが、最後の部屋にだけは入ってはいけない」と言って鍵を渡す。
歴代の妻はみな、部屋の中が見たいという誘惑に勝てず、約束を破ったことを知った伯爵に殺されてきた。
そして最後の妻、彼女もまた部屋の中が見たいという誘惑、そして「最後の部屋にはとっておきの宝物がある」と囁く亡霊に負けて部屋の中を見てしまう。
やはりこの女も同じか、と妻を殺そうとする伯爵に、妻は最後にお祈りをさせて欲しいと懇願。
お祈りをするふりをして一人で部屋に入り、兄に助けを求める。
妹を助けに来た兄たちによって伯爵は殺され、妻たちの復讐は終わる。
- 青髭が元ネタですね、これは。
- 色欲は伯爵の罪でもあるけれど、最初の妻の罪でもありそうな…?
- お、大塚さんが歌ってr
- 「きみを魔女として断罪した〜」
- これは誰のこと?かつて愛した女性が、魔女と決めつけられて処刑されたか、それに近い処断をされ、結局結ばれることはなかった…くらいしかわからん。
- 「哀しみは憎しみじゃ決して癒せないわ」「貴方の喜劇を今終わりにしよう!」
- 復讐というよりは、愛しているが故にこれ以上凶行を重ねさせたくないと言っているように取れる。最初の妻なのかなと思ったけど、今までに殺されてきた妻たちの複合体なのかな。
- 「魔女」は登場しない。
磔刑の聖女
あらすじ:
家柄ゆえ、政略結婚を余儀なくされるエリーザベト。
本当に愛する人がいるエリーザベトは、愛を偽って生きるくらいなら真実とともに死んでもかまわないと、結婚をはねのける。
兄は、そんな妹を無慈悲に磔刑にかける。
死したエリーザベトに、メルは「復讐劇を始めようか」と語りかける。しかし、これまでの復讐を望んだ娘たちとは違い、エリーザベトは「私はそんなことを望んでなどいない」とはっきりと復讐を否定した。そして、逆に「本当に覚えていないの?」「あなたが来てくれただけで充分」とメルに語りかける。
- おそらく、元ネタは憂悶聖女。グリム童話決定稿の第七版では削除されている。グリム童話の中ではマイナーですね。
- 「メル、そんなになってまで、約束を守ってくれたのね」
- エリーザベトには、メルの本当の姿(骨になった屍?)が見えてたのじゃないかな。大人メルみて「そんなになってまで」って言われたらどんなになってたんだメル…と思わざるをえない。
- 黒エリーゼ≒お母さん かなー?お母さんそのものじゃなくて、イドイドでの「ならば世界を呪う本物の魔女に」という呪いと、メルを想うエリーザベトの記憶が合体というか。なので本来のお母さんやエリーザベトとは別人で、エリーザベトが復讐を望まなかったことや、最後まで誰も恨まなかったことは、そういう感情を切り離して置いていったからなのかなーと思ったり。
- 【憤怒】って誰の罪だろうな。兄さん(父上)? というよりは、黒エリ(お母さん?)のような気がする。魔女や継母役=お母さんの役の人なのも、巡り巡って【憤怒】の罰を受けてるとか…うーん、やっぱり考えすぎかな。
- これも「魔女」は登場しない。
暁光の唄
全体
まとめ
表にしてみました。
曲 | 歌姫 | 魔女 | 大罪 | 印 | 元ネタ |
---|---|---|---|---|---|
宵闇の唄 | なし | テレーゼ? | なし | なし | なし |
火刑の魔女 | 死亡 | ☓ | 大食 | なし | ヘンゼルとグレーテル |
黒き女将の宿 | 死亡 | ☓ | 強欲 | 強欲 | 絞首台から来た客 |
硝子の棺で眠る姫君 | 生存(仮死) | ○ | 嫉妬 | 傲慢 | 白雪姫 |
生と死を別つ境界の古井戸 | 生存 | ○ | 怠惰 | 怠惰 | ホレおばさん |
薔薇の塔で眠る姫君 | 生存(仮死) | ○ | 傲慢 | 嫉妬 | いばら姫 |
青き伯爵の城 | 死亡 | ☓ | 色欲 | 嫉妬 | 青ひげ |
磔刑の聖女 | 死亡 | なし | 憤怒 | 憤怒 | 憂悶聖女 |
暁光の唄 | なし | なし | なし | なし | なし |
- 「古井戸」は井戸の中の異世界に行っているので、比喩としては一旦死に、生き返っている。
- 曲の冒頭で、その曲が何の罪に相当するかが言われるが、「硝子の棺で眠る姫君」と「青き伯爵の城」は七つの大罪を表す動物のマークが逆。
- 「硝子の棺で眠る姫君」で色欲に相当しそうな部分は見当たらないが、「青き伯爵の城」で妻が浮気をしたのは「夫は本当は他の女を愛している」という気持ちゆえであり、伯爵が最初の妻を殺したのも「妻に裏切られた」からであり、嫉妬が原因といえる…?
- 曲の配置を正しい大罪に入れ替えると、古井戸(「冬に会いたくなったら私に言ってね」/Romanの旋律)を中心にして「右手に死を、左手に生を」になる?(聖女は復讐を望まなかったので除外)
- 古井戸に近づくほど元ネタのグリム童話と比べて違和感のない話になる、現実から離れて御伽噺じみた雰囲気になる。また、中心3つには御伽噺のような魔法を使う「魔女」が登場。その他は魔女と断罪されてしまっただけのただの人間、もしくは魔女そのものが登場しない。
- 復讐する側にも何らかの罪があるような気が?
- 七つの大罪は元々八つあった。複数になったりして、七つに統一されたのは後になってからである。
wikipedia-七つの大罪
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E3%81%A4%E3%81%AE%E5%A4%A7%E7%BD%AA
八つの枢要罪は厳しさの順序によると「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憂鬱」、「憤怒」、「怠惰」、「虚飾」、「傲慢」である。6世紀後半には、グレゴリウス1世により、八つから現在の七つに改正され、順序も現在の順序に仕上げられた。「虚飾」は「傲慢」に含まれ、「怠惰」と「憂鬱」は一つの大罪となり、「嫉妬」が追加された。
- カウントダウンが挿入されている。何を表すもの?
- 眠り=死、死と再生などの要素を考えると、催眠術のようなものかなーとも思ったのですが…最後の「los」は「よーいドン」の「ドン」みたいなもんなので、「さあやれ!」みたいな後押しなのかな…あっでも古井戸は井戸に落ちるのをカウントダウンされてますね。生⇔死の合図?
- グリム童話は第7版まである。残酷すぎるとして第1版のみしか掲載されなかった話もあり。
- 「イ(ラ)」 と「ド」の間に来るのが「シ」…多分深読みしすぎですね。