ぬじろぐ

メモです。議論やコメントは受け付けておりません。当方オタクの女ですので、唐突に腐ったりします。注意。

どこへいったの

地面は、碁石のような丸くて黒い石。
それに水。浅く、石の上2〜3センチ程度、川の浅瀬と似た感触。
それが地平の果てまで続いている。
人一人いない静かな空間に日本家屋がぽつんと建っていて、壁も障子もない、ただ畳と襖があるだけ。襖には鮮やかなな絵が描かれていて、畳も、壁も何も無い吹きっ晒しの場所に長い間あるとは思えないほど綺麗だった。
元は木造の立派な家だっただろうと思われるけれど、今は部屋一つ分程度しか残っていない。手前に畳、後ろに屏風のように綺麗な絵の襖。
野外ステージみたいに、場違いな和室が存在する。
「洪水で全て流されて、何もなくなってしまった」
誰かが言ったけれど、それならどうしてこの一部屋だけは綺麗なまま残っているんだろうと不思議に思った。

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