GWに休みを取らなかった代わりに有給取れたので初日の1回目に見てきました。
楽しみにしていたのでネタバレをみないうちに。
例の映画館だから混まないだろうと相変わらずたかを括っている
(ΦωΦ)っ いや違うんですよ 予約システムがないので行くまでわからないのです
でも混んでないよ あの映画館がそんな混んでることなんてよっぽどでなければ無いですよ
(ΦωΦ)(ΦωΦ)(ΦωΦ)(ΦωΦ)🏢
— ぬじさと (@huzisato) 2022年5月13日
(っΦωΦ)うわっ…
…外の券売機だけでした。
客の入りは3割…4割くらい…?かな…ここにしては人がいる方。
事前知識
ちなみに私のウルトラマン知識についてなんですが、詳しくはない…ですね…
記憶にあるのは
- 弟に付き合って、大昔のウルトラマンVS有名どころの怪獣総集編のビデオを狂ったようにリピート再生してた
- コロコロコミックのかっとびランド
- 空想科学読本
- 一番聞き覚えがあるワンダバは「MATのワンダバ」で検索して出てくるやつ
有名どころの怪獣の名前は何となーく知ってるけど、ストーリーは全然知らん。
これはもう知らないにカウントしてもらえない?そうか…?
( ΦωΦ)(ΦωΦ )
知らないと言うには知っているし、知っていると言えるほどには知らない
あとウルトラマンではないですが
- シン・ゴジラを見ている 昔のゴジラは見ていない
- ギャレス版ゴジラ、ゴジラKOMを見ている
- アニゴジを見ている でもアニゴジ本編より前日譚の小説(怪獣黙示録)のほうがおもしろかった
- ゴジラSPが面白かった
なので、おそらく最も見るべきなのはウルトラQ(見ていない)
とりあえず普通に楽しめたので、ウルトラマン知らないけど大丈夫?と思ってる人は見に行って大丈夫だと思います。作中のキャラも知らない設定なのでついていけないことは無いかと。
SF文脈に全く馴染みがないor全然興味ない人はどうだろ…わかんないな…私はSF好きなので…まあ「そういうもんか」でスルーして済む範囲だとは思う。
とにかく作り手の趣味とこだわりが爆発していて、ロマンがわかる人が加点法で点数をつけると百億万点になるけど、減点法で点をつけるとあんまりよくない という感じの映画らしいので、あまり細かいこと考えずに「ウオーッウルトラマンがんばれ~~~っ!」という気持ちで見たほうがいいと思いました。
これは(かつて)子供(だった大人と、ウルトラマン初見の子供)向けウルトラマン映画なので
シン・ゴジラみたいなの期待してたから合わなかったって感想見かけたけど、確かにシン・ゴジラっぽい映画ではないな…なんかウルトラマン大して知らないわたしでもすごい懐かしい感じだったもん
— ぬじさと (@huzisato) 2022年5月13日
「あーこういう感じだよね」っていう
舞台は現代に合わせてあるけど
( ΦωΦ)(ΦωΦ)らしいですよ
第一次感想(見た直後)
ここからネタバレ
Twitter等でいろいろ見て自分の感想が上書きされてしまう前に思いついたことを書いておきます。
- 全体的に妙に懐かしい。単に古いって意味じゃなくて何だろう…昔見た記憶がある(ちょっとしか知らんけど)
- ウルトラマンっぽい というより昔の特撮番組っぽさ。この「ぽい」を言語化できないのだが いや、それが古いという意味なのかもわからんが。
- 現代が舞台なのに、ちょいちょいノリが昭和なんだよな。すごい技術を持ってるはずの異星人が妙に抜けてたりするのとか。
- 一部の描写でセクハラだ!って思う人がいるのはわからなくはない。そういうところも「あ~昔の空気ってこういう感じだったよね」っていう。それが必ずしも良かったという意味ではない。ただ、かつてのノリを知ってると否応なしに懐かしさを感じてしまうという意味。
- ウルトラマンに関してはテレビで放送されてるのを見てないはずなので、この辺はビデオとか結構適当な情報でスピンオフとかやってた児童誌の記憶だと思う。
- まとめると、「全編にわたってすさまじい既視感に襲われ続ける映画」。
- 地球人の異星人との初遭遇シミュレーションよりもエンタメ寄りな感じがする
- 取り逃した鳥、結局どうなったの!?というか取り逃してんじゃねえ
- アメリカ映画の怪獣、何かが違うんだよなぁ…と思ってたけど、なんだろう…特撮怪獣ものは何かしらのトンチキ要素が必要なのかもしれない。意味ねえじゃんその機能!?みたいな。あと、中に人が入ってる感と、変な威嚇動作。
- ウルトラマンはヌルッとしていて違う世界の存在みが良かった
- 体の裏側がないザラブ星人は面白いデザインだなーと思った。なんだろ、地球の生物の法則に囚われないっていうのは勿論、薄っぺらいとか外面だけ良いみたいなキャラ性も表してるのかなと思ったり。実際、偽ウルトラマンを仕立て上げた時も表面にテクスチャ貼り付けてるだけみたいな感じだったし…
- シン・ゴジラと同じ世界なのかな?クロスオーバーっぽいキャラがいる…いや、並行世界なのかな ダイジェストのゴメスが完全にシン・ゴジラの顔してるけど雑魚扱いで使い捨てされてるのに笑う
- シン・ゴジラを期待して観に行くほどシンゴジっぽい映画では無いと言ったが、カトク隊は昔のウルトラマンの科学特捜隊(だっけ?)というよりはシンゴジの巨災対っぽいですね。ビーム出る銃とか持ってないし、未来っぽい謎スーツとヘルメットも着用していない。科学力も現実ベースっぽいし。
- 浅見がケツ叩くのは何なの あれだけキャラ付けにしてもよくわからん…昭和のスポ根を感じる そういう演出なんだろうなあというイメージ
- ウルトラマンが回転するの、スケート選手みたいなスピンは記憶にあるけど、今回ので「あっ、その方向の回転もありなんだ…」ってなった(その知識はないので)回転の時の変な電子音は聞き覚えがある
- きっちり拉致監禁されるとは昭和ヒロイン(ヒロインではない)の鏡だな ザラブ星人よくやった 声がツダケンなだけある
- ウルトラマン…お、おまえ おまえ~~~っ(浅見が助けに来て「相棒だからな」のとこ)
- メフィラス星人は名前と性質だけ知ってるわ あれだよね…アニゴジの櫻井孝宏と元ネタが同じと噂のやつでしょ…そう考えるとメフィラス星人のセリフを全部櫻井孝宏で吹き替えしても違和感ないですね
なんか興奮してきた( ΦωΦ)(Φ∀Φ;;)
するな( ΦωΦ⊂彡☆))Д´) パーン
- 巨女が好きな人混ざってない?
- よく知らないはずなのにメフィラス星人出てきた時に思わず「出、出〜〜〜www」って凄い笑顔になっちゃったのなんでだろ…と思ったけど多分このせい
- メフィラス星人のキャラめっちゃ好き キャラが良すぎる。ずっと穏やかな口調で話してくるけど胡散臭くて絶対信用したらやばいやつ オタク全員好きでしょ(主語デカオタク)ブランコ乗ってるのも良い
- 途中ちょっとエヴァっぽくならなかった?
- 所々で昭和のノリが持ち込まれるな…
- メフィラス星人のナチュラル上位存在仕草、外星人的には地球人なんて下等生物って認識が標準なんだろうな〜って感じがあってとても良い 俺は上位存在が好きなオタク…
- あっゾフィー知ってる!名前だけ知ってる。どういうポジションなのかは知らん
- 裁定者って急に巨神兵みたいなこと言うじゃん…
- ゾーフィとゾフィーの違い、何?待って そこ説明して 別人?(これについては後で理解しました)
- ゼットンも知ってる!すごい火球出すやつでウルトラマンが負けた怪獣だ!空想科学読本で見た!テレビでは見ていない …いや見た 鳴き声(?)知ってる ウルトラマン知ってるのか知らないのかわかんなくなってきたな
- 「ゼットン…ゼットン…」言うんだ…すごく聞き覚えがあるアレだ。鳴き声なの?でも今作では怪獣っていうか兵器なんだよね…?いやでも生物兵器なんだっけ?すごい機械的な描写になってたけど
- もう無理じゃん…の諦め状態になっちゃうメンバーがいたりして、人間の弱さを描きつつ仲間の存在によって立ち直ったり、すべてが神任せじゃなくて人類も諦めずに知恵を絞ってちゃんと頑張るシーンがあったのが良かったね。そうそう某後始末も少しでいいからこういうのを入れてほしかったんだよなぁぁぁぁ(怨霊)
- 欲を言えばゼットンは人類だけの力でどうにかして欲しかったけど、あのリアリティレベルではトンデモ理論持ち出すにしても現代の地球の科学力ではどう考えても無理な感じになっちゃうから仕方ないのかな。
- バグ技で倒すのは好きなので大丈夫です SFの勝ちかたって大体そんな感じのとこあるよね
- 難しい話を「つまり速攻でぶっ飛ばせば良いんだな!(要約)」でまとめるウルトラマン実は結構脳筋
- 地球外生命体が愛と友情を知る話…みたいにいうとなんか普通だが、そういうのでいいんだよ、そういうので 普通のを普通にやってくれたらいいのよ…普通をちゃんとやるのは大事よ
- ウルトラマンが飛んでるシーンすごい見覚えあるんだよなあ。今のCGなら絶対もっと自然にできると思うし、絶対昔の特撮の絵を意識して再現してるよね 合成でソフビ人形飛ばしてる感じw こいつやりやがったなwwwって
- エンドロールめっちゃ庵野出る
- 声の出演の並びが強すぎる 津田健次郎 山寺宏一
いやー今回一番良かったのメフィラス星人かな!
俺はもうこれを見られる…(ΦωΦ)(Φ∀Φ) pic.twitter.com/Kj02516whT
— ぬじさと (@huzisato) 2022年5月13日
某怪獣で生まれた怨霊が成仏する内容でした。
ありがとうウルトラマン…やっぱ人類が頑張らないとダメだよな。
第二次感想
後々思いついたことなど。見た直後はめちゃくちゃ良いーーーッてほどではなかったのに、米津玄師の歌詞見たりしてじわじわきている状態。
たぶん、純粋に映画として見ると変な映画というか…ダメ出しできるんですよね
でもそういうのじゃねえんだよこれは!になるから、それが好きってこと…なんだろうな…また見たい
また見たくなる=そんなにシン・ウルトラマンが好きになったのか、ぬじさと
これよ
twitterの馬鹿話はきりないので別のところにまとめておきます
min.togetter.com
- ジャイアントスイングとか、そんなに記憶にないはずなのに見ると思い出す
- 大怪獣の…アレ…で「ウルトラマンでそういうシーンあったよね」って話してたんだけど、具体的に何の回かは記憶になかったけど原作のガボラ回だったのかなあ わざとではないんだろうけど丸かぶりだったよね…
- 融合前の人間神永が過去のデータ全くない時点でお前が何なんだよは思う まだ人間でしょその頃は。宇宙人の融合先として都合がよすぎる
- ラストでウルトラマンは分離し神永(人間)が生き返ったわけだけど、融合してた時の記憶あるのかなあ(あえてその辺ぼかした終わり方にしてあるが)元ネタ考えると記憶なさそうだよね
- レヴィ=ストロースの「野生の思考」がはっきり映るとこがやらしいよね〜庵野そういうことする
- この作品中では光の星星人は人間の味方というわけでも正義の味方でもないんですよね。正義って何だよという話にもなるわけだが…あくまで地球人とは異なる文化、考え方を持った異星人にすぎない。ウルトラマンは多分その中でもちょっと変わり者だったんじゃないかなと そんで、たぶん神永さん(人間)も元々得体が知れなくてちょっと変わり者って認識されてるキャラなんじゃないかな…作中で数々の奇行が「またあいつは単独行動か~」くらいでスルーされてるあたり。過去のデータが全然ないって怪しすぎるでしょ、ス〇イファミリーか?
- メフィラス星人超よかったな〜って話ばっかしてるけど、神永ウルトラマン役の斎藤さん(名前知らなかったので今回覚えた、顔は覚えられる自信がない)もすごくあってたと思う 異星人っぽさがあった
- メフィラス星人の中の人も今回名前と顔を覚えた いつまで覚えてられるかはわかんないけど…多分一番覚えてる(他の人間と見分けがつきやすい)と思う
- ウルトラマンの名前→リピア→花の名前 で、絶対花言葉がそのままの意味なんだろうな…すごいロマンチックなことしてくるな…って思ってて、そのあとM八七の歌詞みたら死んだよね 何回オーバーキルするんだよ 米津玄師のイメソンがついたジャンル、こわい
- M八七、冒頭の「遥か空の星がひどく輝いて見えたから 僕は震えながらその光を追いかけた」の歌詞が、シン・ウルトラマン見る前だと(かつて)ウルトラマンに憧れた少年(だった大人)のことなのかなと思わせておいて、映画観終わった後…というか、ウルトラマンが異次元空間に吸い込まれそうになって頑張って飛んでるシーンで「この歌詞ウルトラマンから見た地球のことじゃん…」と唐突に理解するのオタクがすごい好きなやつ
まとめ
面白さ:◎ 面白かった。ただし過去のウルトラマンの記憶によるブーストもかかっているかもしれない。
不快度:△ 全体的に不快な描写は多いというわけではないが、今どきそういうキャラ付けする!?みたいなのがたまに出る…昔のTV放送されていたウルトラマンの雰囲気(昭和ノスタルジー)を再現するためとも取れるが…
人に勧めたいか:誰にでも勧めたい感じではないが、ノリをわかってくれそうな人には見てほしい
再視聴:見たい。
追記
「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」
この辺、人外のクソデカ感情に弱いオタクはオーバーキル
ここで人間が好きだとは言わないんだよな、ウルトラマン…人間は素晴らしいから守りたいとか、悪い奴もいるけどいいやつもいるとか言わない
人間を守るために自分の命も投げ出す覚悟って第三者から見たらどう考えても好きなんだけど、それを指摘するのは人類を太陽系ごと消し去ろうとしてる側のゾーフィで本人は好きだとか愛しているとか言わないのは上手いと思う つい言わせたくなっちゃうじゃん
でも「人間のことはわからなかった、もっと知りたい」なんだよな…
シン・ウルトラマンで惜しいなーと思うのは、だんだん人間の感情とか学習していく様子をもっとじっくりやってほしかったということですね。映画1本分の時間ではこういうのは流石に限界があったなと
シン・ゴジラ的なもの
私自身はシン・ゴジラ的なものを求めて行ったわけではないので特にがっかりはしてないのですが…ウルトラマンとゴジラってそもそものジャンルが結構違うじゃん?
それはそうとシン・ゴジラ的なものを求めてる人はMM9というSF小説を読むと面白いのではないかなーと
https://ja.wikipedia.org/wiki/MM9
発行が2005年なんでこっちが先。私が読んだのもだいぶ前だな…
知らなかったけどこれもドラマ化されてたんですね…
怪獣が自然災害扱いされてる世界で気象庁の管轄になってますが、出てくるのが気象庁の職員なので直接戦うのが仕事ではなく分析がメインだったりして、名前も「気特対」と特撮怪獣ものオマージュっぽい。
そしてこっちにも監督欄に樋口真嗣の名前がある。
これはドラマ版どこかで見られるんだろうか…