ぬじろぐ

なるべく配布と低レアで頑張るFGO攻略日記とかその他諸々

大怪獣のあとしまつ 見てきた

2022/11/30 大幅に改訂しました。評価を改めたというわけではなく、単に読みづらかったので…
あと長すぎたので。ラストの展開を含むネタバレあり感想を別の記事に分けました。

当日の様子(公開3日目)

これね、結構前から楽しみにしてたんですよね。
タイトルからしてジャンルのお約束にツッコミを入れてギャグにするやつだろうと期待していた。そういうの好きなので

なんかTwitterで不穏な評判が流れてくるけど…まあ見てみないことには始まらんし
オタクはクソデカ構文使いがちだから実際は言われてるほどじゃない可能性あるし、自分で見ないと文句言う権利もない。
と、いつものように例の映画館にノコノコと出向いたところ


誰もいねえ
え…?貸し切り?(※公開3日目、休日)
公式ホームページもSNSもない映画館だから、どのくらい人がいるか行ってみるまでわからない、それがK山クオリティ
え、1人で見ないといけないの?公開3日目にしてTwitterであんなに文句言われてる映画を…?こわ…
と思ってたら開始5分前になって人が1人来る。人のいなさにちょっと戸惑ってた。


人のことを心配してる場合ではない。

見てきた直後の様子

感想

結論から言うと、私には無理なタイプの映画でした。
考えれば考えるほど文句しか出てこないので感想を書くのやめようかとも思ったんですが、今の感情を素直に記録しておくのも後で見返したとき面白いか…と思ったので一応書いておくことにします。
どこかに吐き出さないと、このモヤモヤが収まらなくて…これ書いたら終わりにするから。
見終わった直後は虚無感でいっぱいで、しょうもねえもん見ちまったな…と思ってたんだけど、一晩寝て起きたらだんだんムカついてきて…なんでこんなにむかつくんだろう…

というわけで、以下は酷評…というか文句しかありません。一応注意しましたよ。

どうしてこうなったんでしょうね?この映画。
いや、すべてが悪いわけじゃないんですよ。たぶん出演してる俳優は悪くない。あと、ここは悪くないなってシーンもあった。
それを大幅に上回るダメさがあっただけで…

がっかり、そして怒りの感情が発生するということは多少の期待はしていたわけで
そもそも何を期待して見に行ったかというとですね。
私は、色々現実的な問題が出てくる中、人々が頑張って片付けようとする様子をコメディテイストでやる映画なんだと思ってました。「シリアスだと思って見に行ったらギャグだった」から怒ってるわけではないんですよ…
プロジェクトX空想科学読本の合わせ技コメディみたいなのを期待してたので、怪獣の設定にありがちな大袈裟な数字が現実だとどうなるとか、火葬は計算するとすごい量の燃料が必要になって無理とか、分割して運び出すにもトラック何台分になるとかそういうイジリ方を期待してたんですよ。
んで、ギャグになりつつも知恵と根性で人間がどうにか片付けるのを期待してたわけ。
そりゃそういう話だと思うよ、片付けるミッションやります!!って言ってるんだもん。

この期待がそもそもの間違い。公式サイトに小林靖子さんのコメントがありましたが、ほんとにその通り。
人間に期待したい人がこの映画見ちゃダメだった。
クソ野郎と超のつくバカしか出てこない。人間なんかクソ。
なにがうんこかゲロかだよ。おまえらなんかうんことゲロにまみれて滅べ。

予告の時点ではそこまで酷評される要素なさそうな映画なんですよね。
悪くてもせいぜい「邦画あるあるが差し込まれてウンザリ」程度の。
俳優は豪華*1だし、映像もいかにも低予算って感じではないし。
なので私も舐めていた…いや、あのレベルを予想するの無理でしょ。
予想できずに見に行っちゃった人は悪くないよ 俺は悪くねえ
私がマジでキッツいわ…と思った部分が全然気にならない人にとっては「普通の映画なのになんでそんなに叩かれてるの?」と思うかもしれない。


とりあえず個人的な地雷抜きにして大まかにいうと

  • 基本ずっとスベっている(ギャグもシリアス演出も何もかも)
  • ストーリーにおいても作品の方向性においても、何がしたいのかわからない。どこの層のウケを狙ってるのかもわからない。
  • せっかく面白くなりそうなテーマをタイトルで出してきたのに全然生かせてない感じがする(ぶっちゃけこのテーマ使わなくていいよね?)
  • メインテーマ(怪獣の死体を片付ける)に関係ない意味不明なギャグ、下ネタ、風刺に昇華できてない当てこすりネタとパロディ、不倫、三角関係、その他の倫理観を疑う描写諸々
  • これを延々2時間見せられる絶望
  • この不快さを吹っ飛ばすような爽快なオチがついているわけでもないし、あの片付け方は別に斬新ではない(本家で見たことあるので)

辺りですかね…
事前に「シリアスではなくコメディ作品」「下ネタがある」という情報を入れて、ある程度覚悟して見に行って尚これですよ。

まあね?私も現実的な死体処理をするとどうなるのか?といった方面で特撮あるあるにツッコミを入れつつ面白おかしくコメディ映画にしてくれるのだろうと勝手に期待してしまっていたのは認めるよ。
前評判が散々なのも、毎度のオタクが大げさに言いがちなパターンである可能性をちょっと疑っていたし。
一応前から楽しみにしてたやつだし…言うて邦画の悪い癖がちょっと出たくらいで他は普通かもしれないじゃん?テーマは良いんだし、評判だけでクソ映画って決めつけるのはよくないよ、うん。

とか思った私のバカッ 大バカッッ!!
(💢ΦωΦ⊂彡☆))Д´) パーン

いざ見たら、シリアスをやりたいのかコメディをやりたいのか、風刺がしたいのか人間ドラマがやりたいのか、何もかも意味がない虚無の不条理物語をやりたいのか、そこまで含めたブラックなギャグを目指してるのか、これを見た人がクソ映画と罵るとこまで行ってクソ映画が完成するというコンセプトなのか
なんも分からん…(宇宙猫)

の状態になった。
シャレで見に行ける範囲でやってて金銭的被害が少なくて済んだと思うしかない。ものによっては新幹線になるので

Q.なんで見に行ったの?

A1.タイトルが発表された時から結構楽しみにしていたから。
特別特撮ファンとか怪獣ファンというわけではないが、子供のころに空想科学読本とかを読んでて面白かったので、そういう方向のコメディを期待していた。

A2.近所の映画館でやってた。
完全に個人的な事情なんですけど、私の地元は映画鑑賞環境がかなり悪くて…シネコンとかないんですよね。昔ながらのという感じの小さい映画館があるだけ。
いまどき予約も公式ホームページもない、小さい映画館ならではのマイナーな映画をやる等の個性も皆無
ハリウッド超大作、ドラえもん・コナン規模の映画以外まず上映しないラインナップの少なさ(プリキュアはやるがアンパンマンはやってない)
単なるシネコンの下位互換でしかないあの映画館で珍しく上映する。
つまりこれは大衆向け超大作枠。邦画あるあるが入ってきても、怪獣の死骸を片付ける様子を面白おかしく描く話なら題材も好みだし無難に楽しめるだろう。
と思っていた。

Q.事前に気づかなかったの?

A.なんで気づかなくちゃいけないの?
まあ、Twitterの反応でやばそうな気配はなんとなく察した。


でも、いくら何でもそこまで不快にさせられるタイプの映画とは思わなかった。
悪くても「せっかく面白い題材なのに邦画あるあるの連続でつまらん映画になってしまった…」程度だと思っていた。
だってTwitterのオタクがクソ映画認定しているトランセンデンスとか、映画としては特に面白くはないけど別に貶すほどクソでもないな…って思って見てたもん。
先に見に行ったオタクたちの反応を本気で受け取らなかったことを反省している。

実は、公開前までは「何か月も前から楽しみにしてた映画だからな~遠くのちゃんとした映画館まで行こうかな~~!」と思ってた。
前から期待してた映画がうんことは認めたくなかったのだと思う。自分の目で確かめるまでは。

Twitterで情報を仕入れて期待値を下げていなかったら、うっかり遠征してしまうところだった。


ちょっと期待していたので遠くのシネコンまで行こうとしていた。危ない危ない


追記:アマプラで配信が始まったようで


だからそういう紹介するのやめなって〜〜〜
「ミッションを完遂できるのか!?」じゃねえんだわ
片付ける気ないくせにそんな紹介するな
広告で得られる情報から期待するようなものはないんですよ、この映画
プロジェクトX空想科学読本の合わせ技コメディみたいなの期待して見に行ってしまうとただただ辛い
見てもらえれば私の言ってる意味がわかると思うけど、見て欲しいけどこんな映画見て欲しくない

*1:私は俳優に疎いのでピンと来ないが、豪華と言っていいメンバーらしい