何かの講習を受けた帰りに、公園に行った。
公園の中は芝生になっていて、周囲は雑木林のようで、草がやたらに伸びていて足元がみえにくい。
何もなければ、子供がキャッチボールをするくらいの広さはあるのだろう(サッカーが出来るほどの広さは無い)が、所々に大きな木が生えているのでスポーツに使うには難しいかもしれない。
その木の中に一本だけ桜が混じっている。
満開の桜のすぐ後ろ辺りから原色のゴンドラが数台出ていて、張られた線に沿ってゆっくりと動いている。乗降するための建物は見当たらない。
ゴンドラの行く先…ほんの100メートルほど先には神社のような施設が併設してあって、何かの行事が行われているようである。記念写真を撮っている人などもいる。
気付くといつの間にか辺りは暗くなり始めていて、私は帰ることにする。
執事のような、きっちりとした服装をした年配の男性が、
「明日○時にお迎えに上がります」
と言って去っていった。