ぬじろぐ

配布とフレンドに全力で寄りかかるソシャゲ日記

氷河期の夢

外は薄暗い。
知らない女の子を迎えに、長い長い階段を下りて地下鉄の駅へ行った。
ホームに着いた時、地下鉄のはずなのに外が見える。
そろそろ電車が来るはずだが、全くその気配が無い。他の客も大勢待っている。

暫くして、向こうから何かが来た。やっと電車が来たのかと思ったけれど違った。電車が来る予定とは反対の方向のはずだ。
反対の方向から何かとんでもないものが来る。全てを凍りつかせながら、電車と同じくらいのスピードでこちらに向かってくる。

周囲の人たちは何も気付いていないらしく、電車が来ないことに文句を良いながら待ち続けている。
私はすぐホームから逃げ出す。
長い階段を駆け上がり、半分くらいまで上った辺りでホームにいた人たちもようやく気付いたらしい。
悲鳴が聞こえ、何人かはこちらに逃げてくる。
逃げてこられなかった人たちはどうなったか?夢の中の私には、全部分かっている。
なので、私は全速力で逃げる。
階段の踊り場に足がかかったときに、いきなり視界が逆さまになった。多分、後ろからの突風に吹き飛ばされたのだろう。もう一つ階段を上れば地上だが、ここから見える外は、もしかしたら今自分がいる場所よりも危険かもしれないと感じた。

その後はどうなったのか知らないけれど、私は6畳ほどの板張りの部屋に一人で住んでいる。
地下なので窓は無い。
照明らしいものも見当たらないのだが、どういう仕組みだかいつも適度に明るい。
部屋の中に私の所有物はあまりなく、ベッドが置いてあるくらい。
ただ、さっき起きて部屋の中を見回したら、床には何故か布団が散乱していて、その中に紛れて布に包まれた大きいものが転がっている。
おおかた、また私が寝ている間に誰かが死体を放り込んでいったんだろう。これまでも何度かあった。
私の部屋からドアを隔てて続いている隣部屋には死体が沢山置いてあるのだけれど、その部屋には廊下から続く別のドアからも行ける。
わざわざ私の部屋を経由する理由は無い。要は、ただの嫌がらせだった。なぜそういうことをするのかは、分からない。

廊下に出るとエレベータがあって、これで地上に出られるらしい。
しかし、外に出ようとする人はそういない。外に出れば命の保障は無いからだ。