原作をそのうち読もうかなーと思っていたけどなんか読まずにいたやつ。
アニメ化されたのは知ってたんですが、見る機会がなくて放置してたので今回まとめて視聴しました。
地球によく似た世界だけど魔法があって世界大戦当時くらいの時代…に幼女として転生した30代サラリーマン?なのかな。主人公は。
1話見て「ん?もしかして2クール分割の後編を見てしまったか?」と思うくらい展開がわからなかったのですが、2話で転生のくだりをやってたので、2話が実質の1話という構成のようです。
んー、毎週1話ずつ見てたら多分途中で見なくなってたな…面白くないわけではないけど、あまり好みじゃなかった。キャラデザもあんまり好みじゃなかったっていうのが痛い…魔法の仕組みがどういう設定なのかアニメからはよく読み取れないんだけど、演出はかっこいいです。
同盟軍側の空を飛ぶ道具、魔法の箒の近代版みたいなデザインでいいですね。
スキーみたいなデザインのとか、片足につけるタイプとか…この辺は面白いと思いました(なんか着目点がソコジャナイ感ありますが、そういうディティールが良いとポイント上げてしまうオタクなので…)
主人公が、人の心が分からないくっそいけすかない奴なんで、転生先で理不尽な目に合ってても「ざまぁwww」って思っちゃうんですよねぇ。
模範的組織人としてのポーズと言うか、小賢しさが裏目に出まくるところが最高にざまぁ見ろって感じ。
幼女のゲス顔好きな人向きかぁ、そうか…残念だがそういう属性なかったわ、私…
でもまあ、勘違いエリート丸出しの態度だった主人公の方も、話が進むにつれて戦争を終わらせたいと本気で思うようになるし、視聴者の方も「神を自称する謎の存在超ムカつく、こいつ殺したほうが世界のためだわ」ってなってくるので、これを狙ってやってるのであれば良くできた演出なんじゃないかと。
そういえば、わざわざ主人公を幼女にしたのだから「女」で、しかも「子供」だという理由で理不尽な思いをするシーンがあるかと思ったらめっちゃマイルドですね。
転生前/後の性別が一致してないことによる性自認の齟齬みたいな部分も全く描かれてないし。
性別云々の件がなくても、転生前の環境との差っていうのが異世界に現実の価値観の人が行く作品の面白いところだと思っているので、最近の異世界モノはそのへんすっ飛ばすのが残念だと思っている。
男社会での「女」に対する差別感情ってマジで強烈なんで、そこリアルにやると娯楽作品にならないってのはあるんだろうけど
あと、この世界の「神」って「さては神じゃねえな、おめー」って感じなんですよ。
実在してて一個人に干渉してくる時点で概念上の神ではないですね。
神を自称する高位の存在ではありますが
そーゆーことやってるから民の信仰心が余計になくなるのでは。と思ったり思わなかったり。