ぬじろぐ

メモです。

光源氏と魔女集会

Twitterで話題になったことについて考えるシリーズ。
最近Twitterで「#魔女集会で会いましょう」タグが流行ってるおかげで絵描きさんのいろんな絵が流れてきてTLが賑やかです。

これ、とある創作絵描きさんの一声からブームが始まったものなんですが、このタグが流行ったことで「光源氏も同じじゃねえか!光源氏は地雷だっていってドン引きするくせになんで魔女は盛り上がるんだよ!」っていう意見が出てきてて、うーん、同じに見えるのかあ…となった次第。

私、別に光源氏も地雷ではないんですよ。前に奴隷の女の子を買い取って育てるゲームが話題になってましたが、あれちょっとやりたい…
女の子を育てて結婚EDもあるといえば、プリンセスメーカー2もやってました。
でも、「光源氏と同じじゃねえか!」には「いや全然違うだろ」と思う。

ここで言っておきたいのは、違う=ダメって事じゃないんですよ。それぞれ違ってそれぞれ良い。
好みに合うか合わないかだけです。私はたまたまどっちも大丈夫で、光源氏はダメだけど魔女は好きって人は、そういう好みだってだけです。
認めて欲しいのはわかるけど、好みじゃない人に「同じだろ!」って言うのは反発しか生まないし、何も良いことないと思うんですよね。うん。
私も生の海老は嫌いだけど、火を通した海老は好きだし。「何が違うんだよ、同じ海老だろ!おなじなんだから食えるだろ!」って言われても、生が食べられないことに変わりはないし、いやいや全然違うよと思うわけです。
話が逸れた。

で、じゃあ具体的に何が違うのかって言うと、萌えてる要素が全然違うのでは?と。

まず光源氏では、

  • 育てる側:社会的地位のある男性。イケメンだがヘタレでマザコン、現代の価値観に照らし合わせるとかなりダメな部類の男だがとりあえず華やかな生活を送っている。*1
  • 育てる理由:愛していた義母に似ているという理由で紫上(美少女)に恋心を抱く。拉致して理想の好みの女性に育てようとしている。
  • 育った後:理想の女性に育ったので結婚する。最終的に正妻になるが、光源氏は浮気し放題の癖が変わらず紫上は心労が重なって病死。
  • 育てる側の変化:特になし?

こんな感じ。

次に魔女。
いろんな人が自分好みの設定で描いてるので、この要素が確実に共通するとは言いきれませんが、頻出する要素を書き出してみると

  • 育てる側:魔女という名の通り、社会的地位は低いか、つまはじきもの。人間ではない場合や、魔法で寿命を伸ばしている場合もある。
    • 性格は様々。見た目は美しい女だが人を食う化け物であったり、お菓子作りが上手なおばちゃんだったり、人付き合いが苦手でモッサリした格好だったり。
  • 育てる理由:拾ったので仕方なく、気まぐれで、弟子にするつもりで、小さくて食いでがないので育ててから食べるつもりで…など。理由は様々。
    • かわいい子だったので理想の美青年に育つと思って…というものも少数派ながら存在する。ただし、その場合は「想定外の方向に」育つ。
  • 育った後:子供が想定外の方向に成長する。想定外の部分は、外見、性格、口調など様々で、その中に「魔女を異性として意識する」が含まれる。
    • 「かわいいので女の子だと思って(弟子にするつもりで)育てていたら男の子だった」も性別が想定外か。
    • 成長後の子供は必ずしも魔女を異性として意識するのではなく*2、あくまで育ての親として慕っているものも多い。
  • 育てる側の変化:必須ではない。子供の成長に対して変わらない魔女、相応に年をとる魔女など様々。いわゆる「悪い魔女」だった場合は、子供の影響で良い方向に変化することもある。

なんで作り手側にこのタグが人気になったかというと、下剋上萌え、ギャップ萌え、年齢差萌え、寿命が違う異種間カップル萌え、身分差萌えなど、好みの要素を入れやすいからじゃないかなーと。

あと、育てられる側のギャップだけでなく、育てる側のギャップや変化(「人を食う魔女だったはずなのに子供への愛情が芽生え食えなくなってしまった」「いかにも魔女という風体をしていたのに、子供が家事上手になり身なりを整えたら美人だった」など)もその気になれば盛り込める。

まとめると

  • 結婚相手ととして育てているわけではない
  • 成長した結果、なにがしかの想定外、立場の変化、ギャップが発生する

この辺りでしょうか。

光源氏は最初から恋愛対象として見て、理想の異性にするために育ててしまっているし、立場の変化も想定外もギャップもないですよね。

たとえば、光源氏が「身寄りのない小汚い子供を拾い、可哀そうなので小間使いにでもしてやるかと育てたら想定外の美人に成長し、好意を寄せられている」なら同じと言われても納得。
小汚い子供から美人への成長に伴うギャップ、小間使いにするつもりだったのが…という「想定外」が生じる展開ですね。

あるいは「美少女を理想の女性になるように育てたら、美しさと才能にあふれすぎて自分ではとても御しきれないほどの強い女性に育ってしまって立場が逆転した」とか。
「理想の女性に育ったが、育てる過程で父性愛が芽生えてしまい、結婚の対象として見られなくなってしまった。こんなはずでは」とか。
「愛情を込めて育てたらブスに育ってしまって、でも内面的には理想の女性だし、親としてはなんとか幸せにしてあげたい」とか。
(恋愛対象として見てなかったという意味では、光源氏よりも岩窟王あたりのほうが魔女に似てると言えるのでは…?)

余談

プリンセスメーカーで思い出したんですけどね。
私、PC-98版のプリメ2をめっちゃやってた思い出がありまして。このゲームは隠しステータスの数値によっては自分(父親)と娘が結婚できるんですが、自分と結婚して欲しいっていうのは全然なくて、キューブ(執事)と結婚してほしかったんですよね…
王宮に上がるとか苦労しそうだし、その辺のよくわからんモブ男と結婚させる*3より、ずっとお嬢様のことを見てきてグレたときも冒険に出たときも陰から守り続けてきた執事と結婚させた方が安心じゃないですか~!
キューブは性格面でも安心だし、実は魔界の貴族的なアレみたいだし、家事ばっちりだし、声がクリリン(移植版)だし
娘はしっかり稼げるように高等教育とダンスの技術も叩き込んでるからキューブは主夫でOKだし、もういいじゃんキューブと結婚しなよ~~って…

あっ…魔女の弟子メーカーってゲーム、どうですかね…果てしなくプリメのパクリっぽいけれども…!
魔女、弟子の種族とか見た目を初期設定で自由に組み合わせできるやつ…
弟子の性別、見た目は自分で設定するかランダムかが初期設定で選べて、ランダムの場合は成長過程の判明イベントまで分からないとか…これで「女の子と思って育ててたら実は男だった!?」(逆も可能)の驚きを再現できるぞ、やったね!(ΦωΦ)
魔法や薬草の勉強をさせてステータスを上げたり、最終的なステータスの数値でエンディングが決まるやつ…
悲劇が好きな人用にカルマ値システムも完備…狂信者たちの手で魔女が吊るされ、弟子が復讐の鬼になったりするんだ…
そういうの 誰か 作って(丸投げ)

*1:当時としても結構アレな男として紫式部は書いてた…という説があったりなかったり。

*2:むしろこれが地雷だという人も結構存在しているため

*3:しかも下手すると離婚して出戻ったりする