ぬじろぐ

好きなゲーム発表ぬこちゃん

女の子と謎の機関の夢

夢の中で、誰かに閉じ込められて、見張られている。

女の子が私と二人部屋にいて、女の子は銃のような武器を持っている。
見た目は機関銃のような形、実際はビーム弾のようなものを打ち出す銃のような何かだった。
その子は気に入らないことがあるとすぐにこれをぶっ放す危険人物なのだけれど、同時に仲間が欲しくてたまらないらしい。
女の子は自力で歩くのも怪しいくらいに太っていて、クシャクシャになった汚い雑巾のような顔をしている。
ファンタジー物に出てくる悪役オーク豚が多分一番イメージに近い。

部屋は別に鍵がかかっているわけではなく、自由に出入りできるし、廊下に出れば他の部屋の住人もいる。
ちなみに今いるここは私の部屋ではない。彼女の部屋でもないのだけれど。

で、どういう経緯かよくわからないが、仲間が欲しい彼女は手近な部屋の住人を捕まえることにしたらしい。
友達になる、ではない。仲間が欲しいのだ。
彼女は人の気持ちを考えないし、コミュニケーションが取れない。
まともに人と話すことも出来ないから、文字通り捕まえて、仲間にする。

それを実行に移そうとしているところに、運よく(運悪く、だろうか)年の近そうな女の子が話しかけてきた。
よく見ればすぐに危険には気付いただろうが、生憎とその時は薄暗かった。

無邪気に話しかけてくる女の子に、私は内心焦っていた。どうにかしてこの子を遠ざけないといけない。
私のように捕まえられて、部屋から自由に出ることも、ほかの人と喋ることも禁止されてしまう。
ずっと彼女のご機嫌を伺い続けなければいけなくなるのだ。

その子はひとしきり喋った後、部屋に遊びに行っても良いかと尋ねた。
隣の彼女が笑うのが見えた。

そうしているうちに女の子が、ごめんなさい私薬を飲む時間なのと言い出した。
彼女の機嫌が目に見えて悪くなる。
なら薬を飲んできたほうが良いよと言うと、女の子は、でも待たせるのは悪いという。
しかしこちらとしても必死だ。私たちなら待っているから、ちゃんと薬を飲んでからのほうがゆっくり遊びに来られるでしょう、とあくまでこれ以上彼女の機嫌を損ねないように気を使うが、反応を見るとあまり上手くは行っていないようだ。

そこまで言うならと女の子はひとまずこの場を去った。
彼女の不機嫌度は既に頂点に達している。薬を飲んでくるだけだというのにそれだけの間も待てないらしい。
とりあえず腹いせに私を撃ち殺すつもりになった彼女は、私に向かって銃を構える。
分かっていたので、銃を構えるだけの動作にもたついている彼女の足を引っ掛けて両足を抱きこむようにしがみ付き、引き倒す。
ばたばたやっているうちに騒ぎを聞きつけた他の部屋の住人に呼ばれでもしたのか、白い服を着た集団がやってきて彼女を取り押さえた。
私にもう大丈夫ですよと言い、落ちていたビーム銃を回収した。

彼女は非人間的な(殺される豚のような)悲鳴を上げながら、白服の集団によって廊下の突き当たりにある襖の向こうへ引きずり込まれていった。
人間に本当にあんな声が出せるのかと思い、それが一番の恐怖だった。
その声を聞くのが嫌で、私は自分の部屋に帰ると頭から布団を被った。
もしかしたら彼女がここへ戻ってくるのではないかと思った。そうなったら、私は今度こそただではすまないだろう。
しかし、その後聞いた話によると彼女はあの集団にどこかへ連れて行かれたらしい。もう戻っては来ないだろうという話も聞いた。