ぬじろぐ

好きなゲーム発表ぬこちゃん

未来を知っている夢

国立公園のような広い敷地にいる。
大きな建物が立っている広場と広場を繋ぐように小道が作られていて、左右はちょっとした森のようになっている。
そして人がいる。
何かイベントでもあったのか、それとも普段からこんな感じなのか。
年齢も性別も格好もばらばらの人たちが白い小道を歩いている。

彼ら(私も含む)は歩いていく途中で急に右半身に力が入らなくなり、何度もバランスを崩して転びそうになる。
なんだろうと思って歩いているうちに、周囲の人々がばたばたと倒れていく。それなのに誰も途中で立ち止まったり救急に連絡したりはしない。
このままこの道を歩いていっても、柵で行き止まり。その先にある建物は、今日は閉館日だから。
道を塞ぐ高い柵を見た私は仕方なく引き返すことになり、その途中に道の真ん中で倒れている男に躓いて転びそうになる。
その様子を、第三者の目から見た映像のように覚えている。

ここまでが、既にある記憶だ。
この記憶を持ったまま、そっくりそのまま同じことをこれからする。今、している。

この先に行っても仕方ない、さっさと本館に戻って報告したほうがいいのは分かっている。
なのに、分かりきった未来を再現するために小道を歩き続ける。
精々200メートル程度。時間はかからない。そこに着いた時にはもうまともに立っている人間はおらず、やはり柵も道を塞いでいた。
記憶の通りに道を戻る。
その途中、道に倒れていた男に躓いて転びそうになるが踏み止まる。
転ばないことは既に知っている。ただ、躓いて転びそうになるということを回避できないだけ。
そうして歩いているうちにも、周囲の人たちは次々に倒れていく。